経営理念
環境に配慮します。
次の世代を考えます。
広い視野をもってビジネスを展開します。
プラネットジャパンのこだわり
1987年の春、海外への憧れを抱いた一人の青年がありったけのお金をかき集めてイギリスへ渡りました。彼の目的は英語を勉強することではなく、自分の目で海外を見、また海外から日本を見ることでした。
冬休み、スペインへ旅行中にストライキに遭い、雪の降る真夜中、フランスのヘンダヤという小さな駅で降ろされた彼はスペインまで徒歩で向かわなくてはならず、36km歩いてようやくサンセバスチャンという小さな町に到着しました。その時“もっと世界を見てみたい”と強く感じたそうです。しかし、その当時の彼には十分な語学力がありませんでした。
次に語学力を身につけるために渡った先はアメリカでした。様々な都市を回って落ち着いた先はモンタナ州のマイルズシティという田舎町でした。暖かい人々、そして夏は釣り、冬は狩り、また野生動物に囲まれて大学を卒業後、ますます夢は広がりました。この青年の周りに1人、2人と集まって2001年に作られた会社が私たちPlanet Japanです。
私たちは本当の“Think global, better life”を探し続けています。
私たちがドイツで出会った大切な友人が私たちのパートナー、クライデツァイト社です。
ドイツ北部の人口900人の小さな小さなゼーレムという村で、自然塗料や天然壁材を製造している会社です。
自然と人とのつながりを大切にしている彼らと一緒に共同開発したのが“ウッドコート”という自然塗料です。
Planet Japanはクライデツァイト社をヒントにこれからも自然との触れ合いを生かしたライフスタイルを提案していきます。
クライデツァイトのあゆみ
クライデツァイトの誕生
ドイツ国内では純自然塗料メーカーとして常にトップクラスの評価を得ている同社。
しかし、同社のはじまりが青空市場だったことはあまり知られていません。
社長のGert Ziesemann(ゲルト・ツィーゼマン)氏は、青空市場で有機野菜を販売する傍ら、訪れるお客さんに伝統的で化学物質を一切含まない安全な塗料や壁材の作り方を分かりやすく説明していました。
これが徐々に評判を呼び、1988年に自然塗料メーカー“クライデツァイト社”が産声をあげました。
クライデツァイトの今
現社屋および工場はドイツ北部のゼーレムという人口900人の小さな村に位置しており、ここでプラネットカラーやプラネットウォールなどの製品が製造されています。 工場というと近代的な建物をイメージされがちですが、塗料や壁材はすべて天然の素材を調合し、伝統的な製法で作ることにこだわっているので、機械は最小限に、できるだけ人の手で製造しています。
クライデツァイトの工場
ここには創業当時使われていた1880年代のアンティークな攪拌機が今でも大事に展示されています。1880年代のアイスクリーム製造用のアンティークなミキサー。
クライデツァイト社では創業から1994年までこのミキサーが使われていました。
皮のベルトで動くので騒音がひどく、一度に攪拌できるパウダーの量も限られていました。また,社屋の裏手にはかぼちゃなどの作物畑がありますが,廃棄処分となった壁材などが一旦コンポーザーに貯蔵され、その後肥料として使われています。収穫されたかぼちゃは秋には美味しいパンプキンスープに生まれ変わって、社員の舌を楽しませます。
工場裏手にはかぼちゃ畑があります。製品には防腐剤が含まれていないため、牛乳たん白などを含む製品の使い残しは作物の肥料として土に還元されます。
クライデツァイトの哲学
全ての成分 / 原材料は公開されています。
卵や大豆、漆などの自然・天然の原料でもアレルギーを引き起こすことがあります。
しかし、すべての原材料が公開されていればアレルギー体質の方もアレルゲンを含まない製品を選択することができるからです。
亜麻の種子を搾って取られる亜麻仁油のほかに、茎の部分は衣類の繊維、また搾りかすは動物の飼料に、と幅広く利用されています。捨てる部分が一切ない、まさに“エコロジー”な植物です。
歴史的建造物や重要文化財の修復作業に関するノウハウを提供しています。
東西ドイツが統一されるきっかけともなった聖ニコライ教会やドイツの作家ゲーテの生家、作曲家バッハゆかりの教会など様々な歴史的建造物や重要文化財の修復作業の際には製品だけではなく、ノウハウも同時に提供しています。
人と環境に配慮した安全な製品作りを行っています。
エンドユーザーに対する安全だけではなく、「原料の採掘・採取」、「製造」、「施工」、「住まう人」、「廃棄時」の全ての製品ライフサイクルにおいて常に人と環境に配慮した安全な製品作りを行っています。また、製造は原料を“粉砕”、“濾過”、“加熱”するといったシンプルなプロセスで行われており、必要なエネルギーはおがくずを燃やすことによって賄われています。
セミナー開催などを通じて常に情報を発信しています。
ドイツ国内ではマイスター、販売店、DIYユーザーなどに対して様々なセミナーが開催されています。
また、毎年テクニカルチームが来日し、日本各地でもこれまでに30回近くのセミナーが開催されました。
クライデツァイトのこれから
ゲルト・ツィーゼマン氏は言います。
「ラスコーの洞窟に描かれている壁画から現代に至るまで塗料は私たちと共に歩み続けています。卵やビール、チーズなどを接着剤に、土を顔料として塗料が作られていた歴史があるのに現代の人々が合成塗料しか知らないというのは驚くべきことです」
3回の社屋移転を経て社員数は25名ほどに増えましたが、今でも最新式のミキサーとオイル精選用のポット、精巧な秤以外は機械らしいものが見当たりません。
毎年春になると何組かのツバメのカップルが訪れ工場の軒下で子育てを行えるような静かな環境で変わらず製品が作られています。今後も伝統的な歴史を踏襲しつつ、さらに人と環境に優しい自然塗料・天然壁材の製造に取り組んでいきます。