FAQ

FAQ一覧

自然塗料 プラネットカラー

Q01. プラネットカラーを塗装すると、なぜ木材が保護されるのですか?
小さな木の導管に入りきらず、表面に被膜を形成する合成樹脂塗料に比べ、プラネットカラーの主成分である亜麻仁油は合成樹脂の1/50と分子のサイズが小さいので、導管の中にしっかりと浸透します。これによって、水の侵入に対しても木の呼吸を妨げることなく撥水し、メクレ・ハガレが起きず、汚れや手あかも防止します。また、ウッドコートやOPなどに含まれている顔料は鉱物(ミネラル)で形成されているので、紫外線を反射し、木の劣化を抑える働きがあります。
Q02. 「自然発火の恐れあり!!」とラベルに書かれていますが、自然発火とは何ですか?
自然塗料や油絵具の主成分である亜麻仁油やサラダ油としても使われる紅花油などの植物油(乾性油)は、空気中の酸素を取り込みながらゆっくりと乾燥・硬化していきます。この際にごく微量の熱を放出しますが、塗装のふき取りに使用したウエスなどを丸めたり重ねたりして放置すると、この熱が逃げ場を失い、少しずつ内にこもって自然発火を引き起こすことがあります。塗装に使用したウエスやスポンジなどはすぐに焼却するか、たっぷりの水に浸して処分して下さい。
Q03. 塗装した木部なども自然発火を起こすのですか?
自然発火はあくまでも放熱が妨げられるような状況のもとで起こります。塗装した木部はまんべんなく空気に触れることができ、ごく微量の熱を逃がすので自然発火することはありません。
Q04. 溶剤のバルサムテレピンとはどのようなものですか?
溶剤には水やアルコールを始めとして様々なものがありますが、バルサムテレピンオイルには油を溶かす性質があります。通常市販されているテレピン油とは異なり、ブラジルや地中海沿岸に生息する特定の松から抽出されたオイルです。松の油にはデルタ3カレンという成分が含まれていますが、この成分は鎮咳効果がある一方、アレルギーや皮膚炎の原因となることもあると言われています。バルサムテレピンオイルは、このデルタ3カレンの含有率が約0.005%と非常に低いのが特長です。
Q05. 塗装した床がすべります。どうしたらいいですか?
まず、床材が超仕上げ(カンナ仕上げ)であったかどうか確認して下さい。超仕上げの場合は木の表面が“ツルツル”した仕上がりのため、オイルが導管に入りにくい状態になっています。時間の経過と共にすべりにくくはなりますが、まめに雑巾がけをするとより効果的です。また、超仕上げの床材に塗装される場合は150~180番のサンドペーパーであらかじめ研磨すると、すべりを抑えることができます。
Q06. 塗装して数日経過しましたが、ベタベタして乾きません。
拭き取り不足が原因と考えられます。塗装後12時間程度であれば、もう一度ウエスでしっかりと拭き取って下さい。12時間以上経過している場合は、オレンジオイルかバルサムテレピンオイルをウエスに浸して余分な塗料を溶かした後、から拭きして下さい。ただし、2日以上経過すると取れにくくなりますので、その場合は弊社までご連絡いただけますようお願いいたします。
Q07. どういう道具を使って塗装を行えばいいですか?
コテバケでの塗装をお勧めいたします。また、刷毛で塗装される場合はコシの強いものをお選び下さい(ツールをご参照下さい)。塗装のポイントは木目に沿って木の導管にしっかり塗料を刷り込むようにマッサージすることです。
Q08. 外部を塗装する場合にも拭き取りが必要ですか?
内部は必ず拭き取り、外部は塗りっぱなしが基本です。ただし、外部で仕上がり感を調整するために拭き取りを行っていただいても結構ですが、その分耐候性が弱まりますのでご了承下さい。
Q09. ナチュラルな感じに仕上げたいので、外部にクリアを塗装したいのですが?
クリアには紫外線をカットする顔料が含まれていないので、特に風雨にさらされる場所や南面などは木部の劣化が早くなります。従って弊社では外部でのクリア塗装を推奨しておりません。ただし、軒天やポーチ柱、軒が長くせりだしている箇所の外壁などではクリア仕上げでも問題がないと思われます。ただし、頻繁なメンテナンスが必要になりますのでご了承下さい。ナチュラルな仕上げをご希望される場合は、杉の赤身ならばウッドコートのライトシーダー色、ヒノキの白身ならばバニラ色といった、木の材質に最も近い色を塗装される事をお勧めいたします。また、外部にウッドコートを塗装された上からクリアでコーティングする場合にはグロスクリアオイルをお使い下さい。
Q10. ハードクリアオイルとグロスクリアオイルの違いを教えて下さい。
ハードクリアオイルはつや消しのクリアで、木の表面を硬く仕上げることができるので、細かいキズがつきにくく、床の塗装にお勧めです。また、テーブルの天板以外の家具や建具、羽目板などにも塗装することができます。グロスクリアオイルは、2~3分の艶があり、熱に強いのが一番の特長です。このためテーブルの天板を始めとした内装全般にお使いいただけます。
Q11. 塗り回数について教えて下さい。
基本的に、内外装ともに1回塗りが可能です。ただし、より濃い色に仕上げたい場合や耐久性を強めたい時、またウッドデッキなど摩耗が激しい箇所を塗装される場合は2回塗りをお勧めいたします。
Q12. NSシリーズとウッドコートの違いは何ですか?
NSシリーズは従来のハードクリアオイル、ウッドコートから溶剤であるバルサムテレピンオイルを除いた製品です。揮発成分が全く含まれていないので、においに敏感な方にお勧めできる内装専用の塗料です。
Q13. 塗装後の床のメンテナンスはどのようにすればいいでしょうか?
通常は水拭きを行うだけで十分です。また、2~3か月に一度カルナバワックスエマルジョンをぬるま湯にとかして雑巾拭きされるとより効果的です。詳しくは自然塗料 プラネットカラー塗装方法・メンテナンスをご参照下さい。
Q14. バルサムテレピンオイルで希釈する場合の割合を教えて下さい。また,希釈すると耐久性が落ちますか?
ウッドコートの場合は20~30%程度のバルサムテレピンオイルで希釈すると、塗りやすさが増し、耐久性にも大きな差は出ません。また、外部塗装で希釈される場合はウッドコートとバルサムテレピンオイルの比率を1:1とし、2回塗りをお勧めいたします。
Q15. ハードクリアオイルやグロスクリアオイルは希釈できますか?
20%程度を目安に希釈してお使いいただけます。
Q16. 内部塗装は拭き取りと聞きましたが、どのタイミングで拭き取ればいいのですか?
あまり時間をおかず、追いかけるような形で拭き取って下さい。時間をおくと塗料の粘度が高くなり、拭き取りがしにくくなる上、ムラの原因にもなります。
Q17. 塗料が手についた場合どうしたらいいですか?
温かいお湯で中性洗剤を使って落として下さい。
Q18. 塗料が衣服についた場合どうしたらいいですか?
申し訳ございませんが、完全に取り除くことは難しいと思います。早い段階であれば、オレンジオイルを含ませた布でたたくようにすれば若干のシミは取り除くことができます。
Q19. 何故内部は拭き取らなければいけないのですか?
室内は屋外に比べて常に通気されている状態ではないので、拭き取らないと乾燥に時間がかかってしまいます。また、いつまでもベタベタした感じが残るので、必ず内部は拭き取りをお願いいたします。
Q20. 開封後の塗料はどの位の間,保存することができますか?
開封後ふたをしっかり閉じて密閉状態にしていただければ、3~4年は繰り返しお使い頂くことができます。
Q21. 内部の再塗装の時期はいつごろですか?
内部に関しては特に再塗装の時期は定めておりません。ただし、玄関の上がり框や床など他の部分に比べて摩耗が激しかったり、キズがついてしまった箇所は撥水性が弱くなったと感じられた段階で部分的に再塗装を行って下さい。
Q22. フォースターは取得していますか?
プラネットカラーシリーズは建築基準法の規制対象外商品となっております。従ってフォースターは取得しておりませんが、フォースター同等品として無制限にお使いいただけます。
Q23. 木の種類によって塗布面積が違うのですか?
はい。木の表面の仕上げによっても、また材質によって吸い込みが異なりますので、塗布面積が大きく変わることがあります。
Q24. 床に適した塗装方法を教えて下さい。
材質によっても異なりますが、特にヒノキなどは超仕上げ(カンナ仕上げ)になっていることが多いので、塗料が浸透しにくく場合によっては塗料の吹き戻しなどが起こる可能性があります。このため、超仕上げになっている場合は必ず150~180番のサンドペーパーで表面を荒らして下さい。クリア塗装の場合はこの後ラッペンワックスまたはハードクリアオイルの1回塗りで仕上げます。また、着色する場合はウッドコートまたはOPシリーズを塗装した後、必ずラッペンワックスまたはハードクリアオイルで仕上げて下さい。
Q25. 外部の窓枠に適した塗装方法を教えて下さい。
殆どの外部の窓枠(パイン材)は超仕上げまたは注入処理がなされているため、塗料が木部内部に浸透しにくく、雨によって顔料が流れ落ちて外壁のシミになりがちです。このため、80番前後のサンドペーパーで表面を荒らし、ウッドコートまたはOPシリーズを2回塗りするか、ウッドコートまたはOPシリーズを1回塗りした後、必ずグロスクリアーで仕上げて下さい。
Q26. 使い終わったハケのクリーニング方法を教えて下さい。
オレンジオイルまたはバルサムテレピンオイルを使ってハケを洗浄して下さい。
Q27. 何年か前に木材保護塗料で塗装をしましたが、その上からプラネットカラーで再塗装を行えますか?
現在被膜を形成しないタイプの塗料で塗装されている場合には直接プラネットカラーを塗ることができます(ただし、メーカーによっては適合しない場合があるので、詳しくはご相談下さい)。再塗装の前に表面の状態をご確認下さい。木の表面が汚れている場合は水洗いをして、よく乾かしてから再塗装を行って下さい。また、上から塗装する色が薄い色であれば、下地を拾ってしまう場合があります。下地と同系色かそれよりも濃い色を選んで頂くことによって、より美しく仕上がります。
Q28. 着色の塗料を混合することはできますか?
例えばウッドコート同士、ウッドコートとプラネットOPなど着色タイプの塗料をお好みの割合で混合して新しい色を作っていただくことが可能です。
Q29. 他社メーカーの塗料や溶剤と混合することはできますか?
成分などが異なるため、他社メーカーの塗料や溶剤と混合することは避けて下さい。
Q30. 木製の食器に塗装することはできますか?
安心してお使い下さい。プラネットカラーはEN71(ヨーロッパ玩具製造安全基準)に合格しておりますので、食器や玩具に塗装して頂くことができます。また、十分乾燥させるため、乾燥時間を1週間おいて下さい。食器の洗浄には中性洗剤をお使い下さい。
Q31. クリア仕上げの上からウッドコートで塗装はできますか?
弊社のクリアシリーズの上からウッドコートで塗装することは可能です。ただし、クリア塗装によって既にオイルが木の導管に浸透しているため、色が着きにくくなります。色を濃く仕上げたい場合はウッドコートを2回塗りして頂いた後に、クリア塗装で仕上げを行って下さい。また,できるだけ試し塗りをして色の濃淡をご確認されることをお勧めします。

天然壁材 プラネットウォール

Q01. フェザーフィールやマーブルフィールは練り置きが必要だと聞きましたが、何故ですか?
プラネットウォールには通常の壁材で使われている合成樹脂の代わりに“牛乳タンパク”や“しっくい”が接着剤として使われています。これらの天然成分の粘着力が十分に高まるまでの約1時間、水と混合した後の生地を練り置く必要があります。このステップを省いたり、また練り置きの時間が短かったりすると浸透ムラやメクレ、割れの原因になりますのでご注意下さい。
Q02. 水と混合した材料が余ってしまいましたが、翌日も使えますか?
できれば当日中の使用をお勧めしますが、しっかり密閉すれば翌日も使うことができます。ただし、フェザーフィールには牛乳タンパクが含まれているため、夏場は冷蔵庫などで保存して下さい。また、クイック&イージーおよびマーブルフィールは強アルカリのしっくい製品のため、アルミ箔などで密封しないようお願いいたします。
Q03. マーブルフィールを施工するのに適したコテはありますか?
株式会社カネシカの「植田モデル 本焼漆喰鏝」は薄く、柔らかいので施工がしやすく自信を持ってお勧めできます。弊社社員も愛用しているコテです。
Q04. フェザーフィールやクイック&イージーの施工に適したローラーの種類を教えて下さい。
中短毛のローラーを推奨しますが、長い毛足のローラーを使用することによって独自のテクスチャーを出すことができます。
Q05. フェザーフィールを塗装した直後に下地が透けて見えますが、きちんとカバーされますか?
確かに塗装直後は下地が透けて見えますが、乾燥すれば下地はしっかりとカバーされます。もし乾燥後に下地が透けていれば、しっかり塗れていない箇所だと思われます。
Q06. 仕様書に書かれている水の量では硬くて塗りづらいのですが、水の量を増やしても問題ありませんか?
仕様書には最低必要な水の量を記載しておりますが、硬いようであれば若干水の量を増やして調整を行って下さい。
Q07. 下塗り・上塗り用のパテはどのようなものを使えば良いですか?
特に推奨しているパテはありませんが、石膏系のパテの中には一部吸い込みムラが出やすいものもあるようです。パテのメーカーにしっくいとの相性をお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
Q08. パテ処理後、どの位養生期間をおけばいいですか?
パテの種類によっては速乾性のものもありますが、最低24時間程度養生期間を置かれることをお勧めいたします。また、気温や天候によってもパテの乾燥時間が異なってきますので、パテがしっかり乾燥したことをご確認の上、プラネットウォールを施工して下さい。
Q09. プラスターボードのジョイント部に使うファイバーテープはどの様なものを使ったら良いですか?
ジョイント部の強度を高めるためには、できるだけ幅の広いファイバーテープをお使い下さい。また、ファイバーテープの厚みが薄いと不陸ができにくく、表面が均一に仕上がります。株式会社ニットーの「ソフトメッシュ60」などをお勧めいたします。
Q10. 紙クロスKOBAUとはどういう物ですか?
ドイツKOBAU社製の下地用紙クロスです。塗り厚が薄いフェザーフィールなどはKOBAUを下地に貼って上から塗装することによって割れが起きにくくなります。また、下地を拾わないので、均一な仕上がりが実現します。
Q11. KOBAUはどのように施工すれば良いですか?
市販の紙クロス用接着剤「ルーアマイルド」(ヤヨイ化学工業株式会社)などを使って内側にのりづけしますが、のりはたっぷりと付けるのがポイントです。また、KOBAUは紙質が強く、伸縮が非常に少ないため突きつけ貼りが可能です。
Q12. KOBAUを施工した後、上塗りまでどの位養生期間が必要ですか?
KOBAUを貼った翌日には塗装をすることが可能ですが、紙クロスが完全に乾燥するまで養生期間を取っていただく事をお勧めいたします。
Q13. 壁材が汚れた場合の対処法を教えてください。
まずは消しゴムでこすってみて下さい。それでも落ちない場合は表面だけに軽くペーパをかけて頂くか、上から再塗装して下さい。
Q14. フォースターは取得していますか?
プラネットウォールシリーズは建築基準法の告示対象外商品となっております。従ってフォースターは取得しておりませんが、フォースター同等品として無制限にお使いいただけます。